着ぐるみOKなコスプレイベントはいくつかあります。特に遊園地などですとたくさんのこどもが寄ってきます。
そんなこどもたちとのふれあいを「グリーティング」といいます。このグリーティングはある程度は把握しておきましょう。
一般のコスプレと違い、着ぐるみさんのケースは特殊です。ヒーロー系の着ぐるみさんですと男の子が、美少女系の着ぐるみさんですと女の子が、ものすごい勢いで寄ってきます。
本人が意図しなくても、またこどもが苦手であってもです。
それだけ魅力的な存在になっているのですから、中の人もそれ相応な存在になっていなけばなりません。
とはいえ、難しいことではありません。
キャラクターショーには近づかない
例え当店のようにオリジナル着ぐるみさんであっても、一般人から見ればキャラクタショーの関係者と思われている、あるいは勘違いされます。もし、キャラクターショーが当日にあった場合、その会場には決して近づいてはいけません※。そこにいるスタッフは前々からプランを練ったうえで開催していますから、イレギュラーな事態があると混乱を招きます。
※予めキャラショーの関係者に許諾されている場合は除きます。
着ぐるみさんは常に視界が制限されていることを意識する
そのため園内を行動するときはアテンドをつけるか、アテンドがいない場合は複数行動してください。特に小さなこどもは視界に入らず、飛び込んでくることがあります。知らずに蹴ってしまうことがないようお互い注意しあってください。
それでも突然にして猛烈な勢いで突進してくるコはいますが...
グリーティングの基本は必ず「座る」
だいたいの子はじっと着ぐるみさんを見つめています。視線に気づいたら、座ってあげましょう。あとは近寄ってくるまで待ちます。恥ずかしくて逃げてしまうこともありますが、だいたいは親が連れてきます。
座ることはこどもの視線に合わせてあげることです。
ちょくちよく座ることが頻繁になりますので、衣装もそれ相応に準備しておきましょう。
グリーティングは受け身が基本
こどもが近寄っても、こちらから積極的になってはいけません。じっとこどものほうから触れてくるまで待ちましょう。
こどものほうが触れてきたら、それに応じる。これが基本です。ハイタッチ、握手などで終始します。
ちなみに握手するときは大人の大きな手を印象を与えないよう、上下にペタッとやさしく挟むのがコツです。こうすると大きな手という印象が軽減されるそうです(実際にキャラクターショーやっていたお客様のお話)
この時に気をつけなければならないのは調子に乗って頭をなでたり、抱き上げたりすることです。これらは親が嫌がる可能性がありますので避けたほうが無難です。逆に親が抱っこをリクエストしているのでしたらこの限りではありません。親の空気を十分読んでください。
グリーティング中はもっとも注視することは「親の目」です。親が好意的に見ているか、それともその逆か。こどもは好意的でも親は必ずしも好意的には思っているとは限りませんので、常に親の目を気にしましょう(実感としてお年寄りの方や年配の母親は着ぐるみさんに好意的にみられる傾向がありますが、若い母親は警戒する傾向にあるようです)。といえ、グリーティングは「こどもの前に座る、視線の高さを合わせる」「自分から触れ合おうとしない、基本受け身で待つ」を心得ておけばまずトラブルになることはないでしょう。
ちなみにちなみに....
グリーティングの醍醐味は「終わった後」です。着ぐるみさんのときは注目されて次から次へとこどもたちの触れ合いがありますが、着替えて着ぐるみさんから元の姿に戻った時は(当たり前ですが)そこらへんの通行人と同じく、一切視線がありません。このギャップに却って快感を感じたら、もう着ぐるみ中毒です(笑。