いつもお引き立ていただきありがとうございます。
お客様の納品予定のマスクは「未塗装型」を予定しています。

今回このページをご案内させていただくのは理由がございます。よくお読みになってご判断ください。

まず、当店は2つの塗装手段がございます。

従来塗装型 ... FRPの上に下地塗り(サーフェイサー)、その上に肌色・口紅・チークを塗装

 通常「着ぐるみマスク」の製造においてはどこの業者も塗装方法がセオリーです。

 下地塗りすることで細かい傷、ゲルピン(小さな気泡による穴)なども埋めることができ、綺麗な表面処理ができます。

 しかし、ユーザの使用したことで傷が入ったり、運搬によって塗装が剥げやすくなます。そうすると内側のサーフェィサー、FRPそのものの原色が露出します。特に鼻の頭や顎下は非常に剥げやすく、ちょっとぶつけたり、運搬中の振動で簡単に塗装が剥げてしまいます。取り扱いには注意してください。RVボックスなどで厳重に梱包することが推奨されます。

未塗装型 ... FRPそのものが肌色であり、塗装していないもの。口紅とチークのみ塗装。

※ お客様の塗装形態は「未塗装型」で納品する予定です。

 当店は着ぐるみマスクを芸術品ではなく、実用品として考えています。そのため、納品後にお客様がある程度ラフに扱ったり、運搬も楽にできるように工夫しています。

 未塗装型はFRPそのものが肌色を着色しているため、塗装ハゲがありません。ちょっとぶつけたり、運搬中の振動でも(そもそも塗装していないため)色が剥げ落ちることはありません。強いて言えばポイント塗装しているチークと口紅だけ気を付ければOKでしょう。

 チークや口紅のやり直しも容易です。ポイント塗装はエタノール(注射されるときの消毒用に拭くアレです)で肌色を落とさず、ピンクの塗装のみ落ちますので、何度もやり直しができます。

 ただし、未塗装型は従来塗装型と比べて、膨大な手間の表面処理が要求されます。そのため、紙ヤスリのスクラッチやゲルピン残りなど、どうしてもカンペキな表面処理が困難です。着ぐるみの使用を目的として、マスクから概ね1m離れて見えなくなればOKとみなしています。この点従来塗装型とは異なる部分ですのでご了承ください。

 このように肌色の再塗装が必要ないため、当店でアフターメンテナンスはウィッグの交換だけかと思いますが必要な方はご相談いただければ個別に対応します。


… このようにお客様には未塗装型の納品を予定していますが、少し離れればわからないけど、近づけてマスクを見ると色の相違がある部分が見つかっていますのでこのwebページをご案内しています。そこでお客様には3つのご指示をいただきたいと思います。

 

  • 「このまま未塗装型で納品」 ... このまま納品させていただきます。
  • 「従来塗装型で納品」 ... やはり従来の塗装を依頼したい場合はこらちを指示ください。次の塗装作業の時にお客様のマスクも組み込み、塗装します。
  • 「納品後に考えたい」 ... すでに接着剤でパーツ等を固定し、完成しているため、出戻りに手間がかかるため有償になります。推奨しません。